Part1. メディチ家の栄華を伝えるフィレンツェ老舗のカフェ
Part2. トスカーナのフレンチローズでボンボン・ティータイム
Part3. 涼やか ”ブルーテーブルセッティングの花飾り”


イタリア・トスカーナの中心フィレンツェ。古代ローマ時代、花の女神フローラの町〜Florentiaと名付けられた事が語源とされるフローレンス。さらに中世からルネサンス期、商業&金融業によって繁栄したイタリア商人「メディチ家」と教会関係&ヨーロッパ主要王室との深い財政関係から成し得た富により、優雅な芸術&建築の宝庫です。
今回のTeaRoomは、その中世の街並みを歩きながら〜ルネサンスの代表的な建築様式と英国の建築様式に大いなる影響を与えた、しかも16世紀の人々の世界観に重要な意味を与えた「グロテスク紋様」とトスカーナの老舗カフェ巡りです。太陽の陽射しも高々に登る暑い時間帯、ロンドンから辿り着いたフィレンツェのホテルを早々とチェックインし、外に出た瞬間〜なんと目の前にはフィレンツェの守護聖人の日を祝する4区代表者のパレードに遭遇。15世紀の衣装をまとった古代サッカーの代表者達は、まるで時空を超えて現れた中世の人々のようです。
すでに交通規制が始まり身動き出来ない人垣を何とか切り抜け、かつてフィレンツェ共和国の政庁舎であった ‘ヴェッキオ宮’へ向かいます。 平滑なレリーフ状の壁面パターンはルネサンスで多用された技法のひとつ「ルスティカ」と呼ばれる粗石積みで オーダーの間隙を埋められた技法がダイナミックにそびえています。 中庭から二階へと上がり、市民会議が開かれた五百人広間から百合の間へ。 最後は見晴らしの良いテラスから望むフィレンツェの象徴「花の聖母教会」‘ドゥオーモ’。 ところでフィレンツェの紋章は百合の花をデザイン。実際はトスカーナ地方に自然繁殖し「フィレンツェの百合」の 別称を持つアイリスの花「フルール・ド・リス」です。 花びらの間に雄しべが配置された紋章が至る所に飾られています。 ちなみにアイリスはギリシャ神話の虹の女神〜イリスに由来し名付けられたとされます。
最初のカフェ〜レプッブリカ広場を通り過ぎる人々を眺めながらゆっくりティータイムです。 創業1733年老舗のカフェGilliでは好みのお菓子をチョイスし、案内されたテーブルでドリンクオーダー。午後の陽射しが燦々と照らす中、テラス席の上から噴き出す冷たいシャワーで気分も爽快です。暑さの中でもティーポットサービスをオーダーし、イタリアブレンドのアールグレイ・ティーとともにドルチェを 数種類味わってみました。
※焼き菓子の種類も様々、もちろんジェラードからボンボンまでカラフルに並び〜迷うばかりです。
フィレンツェを歩き回るには強い陽射しを避け、太陽が真上に上がらない時間帯に限るようです。 早朝からトスカーナの新鮮なフルーツ&野菜をたっぷり頂き出発です。

午前9時、13世紀に建てられたイタリア・ゴシック建築の代表的なサンタ・マリア・デル・フィオ―レ大聖堂を 弱々しげな陽の光が包んでいます。
フィレンツェが最も栄えた頃、中世の教会の権威に護られた狭い宗教的世界から、もっと人間らしい自由な思想を 持っていた古代ローマ時代の精神性を再生したいと願う気持ちから、大きな世界観を変えたとされる文化の転換点。 つまりルネサンスです。 全能の神の前にひれ伏すかわりに、レオナルド・ダヴィンチをはじめとする万能の人を称賛し、芸術とともに自らの 商業も栄えさせたフィレンツェ商人達の邸宅がゴシック建築とは対象的に写しだされています。 そのフィレンツェ商人の中で、公私ともにフィレンツェの繁栄を促したメディチ家が残したメディチ・リッカルディ宮、 メディチ家礼拝堂はフィレンツェ文化の結晶かもしれません。

さて、その前に15世紀の初めドミニコ派のフィレンツェにおける拠点となったサン・マルコ修道院へ向かいます。 ドミニコ修道僧〜フラ・アンジェリコの神の愛を形に残す事が神から与えられた使命と信じ祈りを捧げながら 描いたフレスコ画「受胎告知」「最後の晩餐」を目指します。 天使の画家と称賛される画家の作風。修道院の回廊から僧坊一部屋一部屋ごとに描かれた聖書の一場面が 今も尚〜蘇るかのように輝いていました。 教会の権威とは裏腹に修道僧とて中世からルネサンスを生きた人々の理想とする世界を求めた気持ちは 同じなのでしょうか・・・心の落ち着く静かな空間は栄華を極めた豪華絢爛な空間では味わえない時空を感じます。

サン・マルコ修道院のまわりには、初期のルネッサンス建築を一堂に眺められます。ヨーロッパ最初の孤児院〜捨て子養育院美術館は最初のルネッサンス建築とされ、ロマネスク建築を受け 継ぎながらもロマネスクやゴシックにはない革新的なファサードやローマ建築の要素を含んだ斬新さを感じます。その向かい側、中に入りますと厳粛なミサを繰り広げられていたサンティッシマ・アンヌンツィア―タ教会。聖堂の半円アーチにほっそりとした円柱が作りだすリズム感は鉄のタイバーによって実現された技術の発想。これぞ〜まさにルネサンスです。

教会堂のファサードをS字型曲線を持つ斜めの壁で上下部を結合することにより、分離しがちなファサードを一体化させる有効な方法としてヨーロッパ中に広まった始まりとされるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。ルネサンスから建築を一つの芸術作品とみなす考え方が生まれ、中世の職人とは異なる建築家が登場した頃です。その一角に位置する世界最古の薬局として800年もの歴史を誇るサンタ・マリア・ノベッラが当時の面影を残し、ドミニコ修道会の教理を実践し「香りの芸術」とフィレンツェ周辺の草花&ハーブで作られた天然の薬草効果&効能の研究が今でも引き継がれています。扉の向こう側にはフレスコ画に彩られた天井に思わず佇み、深呼吸。薬草の香りが体の中に入り込むような錯覚を感じます。 修道院内部の教会ホールを用いた販売ホールから旧薬局部分のスペースに足を運び入れますと、さらに豪華な室内。メディチ家の財を成し得た薬&香料の源です。

サン・ロレンツォ地区はメディチ家ゆかりの建物ばかりです。 15世紀の貴族の邸宅のモデルになったメディチ・リッカルディ宮、そしてメディチ家代々の人々を祀る 墓所〜メディチ家礼拝堂は財力と権力を誇示した君主の礼拝堂に圧倒されます。
※17世紀に政治権力を失いつつあったメディチ家の富と虚栄を示す為に造られた一族代々を祀る礼拝堂は芸術作品です。

トスカーナの新鮮な野菜とサラミ&ハムをアンティパスト&ジャガイモのニョッキを頂いた後のレストランデザートの見事なアレンジ。さらにプチフールにもフィレンツェの紋章を象ったプレートが鮮やかです。
イタリアの赤が最も似合う〜車。車の乗り入れ等が規制されている事もあり、歩きまわる観光客にとっては嬉しい条件ですが、日常生活を送る フィレンツェ市民にとっては不便極まりない事かもしれません。それでは老舗のカフェをもう一店。
シニョリ―ア広場に面したRivoireです。ホットショコラがおススメですが・・・このテラス席ではアイスをクラッシュしたトスカーナ特産レモン&シトロンを頂きます。ダンディーなマネージャー、そこに立っているだけで?老舗のカフェを見守る貫禄を感じます。さらに〜こちらにもフィレンツェの紋章〜イタリアン・レッドがナプキンにも鮮やかです。 次回、豊穣の秋に訪れたい町ですが〜すべての道はローマへ通じる?が関門になりそうです。
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※Part.2 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。

毎年5月、フィレンツェの郊外に広がる丘で摘まれたフレンチローズの花びらをそのままリキュールに仕上げたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局オリジナルのバラのリキュール。夏の暑さで体調を崩しがちな消化促進作用に最適な「Elisir di Rose」です。お茶の時間、冷たいデザートに魔法の一振りを掛けますと、瞬く間に伝統のレシピで作られた高貴なバラの香りに包まれます。

もうひとつ、創業1733年老舗のフィレンツェ老舗のカフェGilliで作られていますローズ・ボンボンとともに〜 ティータイムの始まりです。 さらに16世紀から伝わる魔術のような効力が含まれましたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局秘伝のハーブをおススメしましょう。


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※Part.3 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。
涼しさをテーブルに演出するサマ―・ブルーセッティング。テーブルリネンやナプキンを同系色で選んだリネン・グラディーションも涼やかな演出に欠かせないおもてなしの秘訣です。

フルーツバスケットにアレンジしたテーブルフラワーも同系色で選び、テーブル全体のグラディーションを まとめますと、不思議とテーブル全体が統一され〜落ち付きのある気品溢れるおもてなしになります。特にテーブルフラワーアレンジに適した器選びには銀器がおススメ。 ゆったりサイズのバスケットは花々の色合いを引き立てる魔法のフラワーベースに早変わりです。
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