ヴィクトリア時代のシルバープレート技法で仕上げたビスケットウォーマーです。シェルディッシュを左右に広げるバネ式構造は当時のスターリングシルバーでは製造できずシルバープレートで仕上げられています。中心部分から左右に広がる透かし紋様で飾られた内蓋を開きますと、左右にシェル状のディッシュが広がります。ウォーマーの名のごとく、暖炉の前に置かれた大きなフットマンにトレーの上に準備したティーサーヴィスセットと一緒にビスケットの保温を兼ねた器です。エドワーディアンの頃になりますとスターリングシルバーで作り上げる技法が確立します。その当時に作られたスターリングシルバーのビスケットウォーマーも幾つか見かけました。シルバープレート仕上げで作られた巧みな構造や枠組みのデザイン等の面白いビスケットウォーマーに出会います。どうぞKOTETSUのミニコラムを参考にご覧ください。
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