マイセンブルー・オニオン文様の透かしの縁取りで飾られたデザートプレートです。中国の染付磁器に描かれていた柘榴に牡丹、桃、エゾ菊、竹など東洋の伝説的な意匠を模した絵柄でC.1739年に完成した代表的な文様です。当時はドイツの花などの華やかな色絵文様に隠れ注目を浴びることがなかったのですが、1860年代に入りヨーロッパの中流階級のステータスシンボルとしてテーブルウエアを求められることが流行となる「オニオン・パターン病」によりドイツ国内以外のイギリスやフランス・デンマークなどの諸窯でも模倣をはじめます。この事態に対抗しマイセンは1870年頃からブルーオニオン文様の竹の幹の根元に双剣のマークを書き入れるようになります。今回、ご紹介します竹の幹に双剣のマークが書き入れていないことから製造されたのはC.1870年以前と推測します。(在庫2枚)
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