KOTETSUをご覧のゲスト様から「お茶をどうぞ!」とのお誘いを受けました。
皆様とてもお招き上手の方々で、サイトをご覧の皆様にも楽しんでいただきたいと、この度「ご紹介ページ」を仕上げました。それではどうぞご一緒にティータイムを楽しみましょう。

夏というには未だ肌寒い頃、ギャラリー虎徹にお立ち寄りいただきましたM様ご夫妻。
その時に奥様より、ご主人様が心を傾けていらっしゃる「お料理とのライフワーク」を伺い、「我が家で主人のお料理を召し上がりませんか」とのお誘いに是非是非!でした。  

その機会をいつか?与えて頂きましたらと願っておりますと、秋深まる頃 「我が家にいらっしゃいませんか」との嬉しいお誘いをいただきました。この機会を逃してはと、スケジュールを打ち合わせいただき、二人でお伺いしました。  

KOTETSUでお選びになられる銀器はジョージアンのCharles FoxUやBenjamin SmithUなど、謂わずと知れた英国銀器の名だたる工房ばかり。チョイスされる視点も揺ぎ無く、独自の審美眼をお持ちのご夫妻ですので、お誘い頂ける事に期待が高まるばかりです。
「お茶をお誘いいただけましたら」と、お願いしておりましたが、名シェフのご主人様じきじきに メニューを構成され、ゆるりと午後の陽だまりの中、スペシャルランチをご馳走になりました。  

それではスペシャルランチの一皿一皿をご紹介します。
名シェフ顔負けの次から次へと手早く仕上げるお料理。そのお料理を美しく盛り付ける奥様の魔法の采配で一皿一皿が一枚の絵のようです。もちろん、素材選びからはじまり、食材ごとの的確な下ごしらえと、それはもう!
スターシェフのように、キッチンがステージのようでした。

リビングに案内されますと、すでに Charles Farell & Co.のギャラリートレーにティーカップとティーポットが添えられ、いつものお茶の準備がセッティング。お選びいただいた器とファブリックとの色あわせが素敵です。

ダイニングテーブルに重ねられたブルーのクロスに合わせ、石垣島の陶芸家さんが焼き上げた釉薬に輝くブルーのアンダープレートと美しく並べられたテーブルカトラリーが目に飛び込んできます。

ベネチアングラスのフラワーベースとのさり気ない花あわせ、とってもお洒落です。着席しますと、これから始まるお料理のメニューがテーブルに。

お料理の前にと、優しいお味のお茶を奥様のサーヴィスでいただきます。
本日のランチメニューを書き添えます。


カリフラワーのムース トマトソース
トリュフのスクランブルエッグ 赤ワインソース
白子のロティー アスパラ ソース
帆立と海老ピュレ 平目と鯛の挟み蒸し トリュフ添え バルサミコソース 四方竹 百合根
ランド産パンタードのロティー クリームソース 蕪 アスパラガス
異素材のレースコーディネートです。 バゲットをシガレット入れに カスタードカップに
熱々のスクランブルエッグを
ソルト入れの登場 江戸中期の染め付け重ね
マイセンのローズピンクが浮き上がります。 メインはご主人様の
大好きなホロホロ鳥

平目と鯛の挟み蒸しの香りにつられ御登場されましたロア様
凛々しいお顔立ちに思わずパチリン。

ご主人様とお料理談義をしながら、ゆっくりシアタールームで寛いでいますと奥様から「お茶をいかがですか」と、お声を掛けていただきデザート&お茶タイムへ。香り立つ紅茶のあと、優しく焙煎されたコーヒーをいただきながら、器コレクションの一部?を拝見させていただきました。

お料理に合わせた器探しはもちろん。バックスペースに収納されたスペシャル調理器具など等。ご自宅をリフォームされた後、限られたスペースを心地良くお気に入りで揃えられるまでの試行錯誤を伺いました。

お料理の食材選びから、調理方法の研究など数多くの料理人が書き残した書籍の隅々まで読み込まれた中から、ご自分のレシピを生み出された経緯をさりげなく語られるご主人様この度のランチメニューにもお料理に合ったワインとのペアリングをご紹介したかったと仰ってくださり、とっても残念。

常々、お料理に合わせたワインとのペアリングは味のハーモニーをさらに深める魔法の 味わいへと愉しみが膨らむのですが、アルコール拒否反応が出る体質。 それが人生を損している?と感じています。

染め付け好きにとっては唸ってしまう蓋物や草花文菱形小皿や短冊梅文の小皿に結形菱形手塩皿など等

夕暮れ時、照明を上手に活かしたエントランスです。

M様ご夫妻のおもてなしの心得がエントランスの優しい色調に思わず「写して良いですか」と残させていただいた一枚です。
空間を活かす絶妙な色遣い。

テーブルの演出に限らず、そこに佇んだときに心から寛げる空間を大切にされているご夫妻。お迎えから、お見送りまで、素敵なおもてなしを有難うございます。
感謝を込めて。