KOTETSUをご覧のゲスト様から「お茶をどうぞ!」とのお誘いを受けました。
皆様とてもお招き上手の方々で、サイトをご覧の皆様にも楽しんでいただきたいと、この度「ご紹介ページ」を仕上げました。それではどうぞご一緒にティータイムを楽しみましょう。

青もみじが艶やかな頃、S様から「薔薇のお茶会」にお誘いいただきました。いつも「お庭でのお茶会」の様子をお聞きしながら、いつかS様のお茶会にお誘いして 欲しいと願っておりましたが、ようやく念願叶い「お庭の薔薇の花咲く頃に」 お招きいただきました。 お天気が気になりましたが薄曇りです。

S様ご夫妻に迎えられ早々にベランダからお庭を拝見しますと、愛らしい蔓バラやビロードの花びらに包まれた薔薇がお庭いっぱいに見事に 咲き誇っています。
お日様も遠慮がちに、少し肌寒く感じましたが薔薇の色合いが映える最高の 薄曇りのお天気です。幾種類もの薔薇に挨拶していますと「ランチを召し上がってからティータイムにしましょう」とダイニングルームへ。

ご主人様のホスト役にすすめられドリンクサーヴィスからオーバルのティートレーに 美しく並べられた海の幸をアレンジしたオードブルが美味しく。ひとつひとつ異なるアレンジを味わっていますと「タンチョウの写真を撮りに北海道へ」のお話から、飛び立つ姿を写真に残された貴重な一枚に感激です。北海道に住む者でも出会えないタンチョウの飛び立つ貴重なショットは神様からのプレゼントのようなタイミングです。貴重なお話を伺っているうちに、お茶にしましょうと薔薇の咲き誇るお庭でガーデンティータイムへ。

ピエール・ドゥ・ロンサールのアーチに囲まれながら、二種類のお茶のパン生地で仕上げたサンドイッチをテーブルに並べアフタヌーンティータイムの始まりです。

温かい紅茶でローズ・ガーデンティータイムを楽しんでいますと「お庭をご案内しましょう」の お声がけに奥へ奥へと。綺麗!しっとりと花開く薔薇・・・薔薇・・・薔薇。

「こちらはイングリッシュガーデン」をイメージしましたと説明をお聞きしながら気分は「イギリスのガーデンを歩いているようです。」とフレッシュな薔薇の姿にうっとりです。

イングリッシュガーデンに佇む気分に満喫していますと、「スコーンが焼き上がりました」の お声がけに焼き立てのスコーンにデボンのクロテットクリームがとろり。 熱々の紅茶をゆっくり頂きます。
テーブルを飾るお庭の花々は、虎徹でお選びいただいたグラスバスケットにさりげなく。
スコーンをいただきながら、お話も次から次へと。

ふんわり焼き上げたスコーンと紅茶で身体が温まる頃、「それでは秘密のお部屋へ」とご案内されたシークレットルーム。
ドアを開けますとイギリスのガーデンフラワーを描いたキャビネットプレートを飾ったグラスキャビネットに思わず目が。
お子様が巣立った後、S様好みの「ヴィクトリアの間」をイメージされたお部屋とのこと。当時のレディ達がドローイングルームでお茶の時間を過ごしたように時間を忘れて過ごせるティータイムです。

サイドテーブルにご用意された薔薇の花尽くしのケーキ&ベリーの鮮やかなケーキは?とお茶の準備をされている間に質問攻めです。ナチュラルな薔薇の花は白餡で仕上げた「ばらのあんフラワーケーキ」と伺い「目から鱗」です。ケーキナイフで気持ち少なめに切り分け味わいますと「餡の甘味がスポンジと合わされ美味しい」すでにお腹がいっぱいになっているにも関わらず、ついついお味見させていただきました。 そしてS様お手製のプラジュニースのフランボワーズの酸味が程よく、先ほどの白餡の甘さを爽やかにする味わいに感激です。
後からお聞きしますと「前日に仕込み二個焼き上げました」と伺い感激の味わいです。窓辺から臨むイングリッシュガーデンでお茶の時間を過ごしていますと、ここは何処のマナーハウス? お茶のシーンをひとつひとつ場面を変えて過ごす薔薇のお茶会。
かつて英国人が追い求めた贅沢なお茶の時間とは、お気に入りの田園風景を眺めて過ごすお茶の時間。紅茶とともに贅沢なお茶のストーリーをしつらえていただきましたシークレット薔薇のお茶会。忘れられないティータイムです。

余韻にしたりながら目にした燕子花の群衆 清らかな水に恵まれ茶の文化を育んだ日本の豊かな土壌。 形を変えて伝えるお茶の愉しみはいつの時代も変わらぬ茶を愉しむひと時です。