No.005 イングリッシュ・ブレックファースト〜トーストラック

英国での朝食を一番の目的に旅する〜そんな楽しい旅もおすすめです。最近はおしゃれなグルメ☆ロンドンになってきていますので、伝統的なイングリッシュ・ブレックファーストをいただくためには、ロンドンのホテルよりも郊外のマナーハウスに長期滞在しながら、ゆっくり味わってみるのも素敵です。そこまで、すすめる理由は?と不思議に思われるかもしれませんが、実はイングリッシュ・ブレックファーストにもフルコースとメニュー少な目の軽めのコースがあります。それは目覚めた時の空腹状況に応じて一品一品加えられるほど・・・豊富な品数です。

そして、英国と言えばカリカリトースト。食パンを薄く切り(薄くスライスされた状態で売られています)、オーブンで焼き目を付けテーブルにセッティングします。その時、トーストを一枚一枚立てながらテーブルの上に置く器として考えられたのが「トーストラック」。銀器で作られたサイズも色いろなタイプを見かけますが、時代が古いほど「大きな形」で何枚ものトーストを立てられるデザインを多く見かけます。特にトーストラックの初期の頃のスタイルとして、バネを応用したデザインなどもあります。
また、ヴィクトリアン時代のトーストラックには、アコーディオンのような仕組みでコンパクトな状態から引き伸ばして使うトーストラックもあり、時代ごとの面白いデザインを見つけられます。さらに1900年以降になりますと、小型でシンプル&実用的なデザインが多いようです。そして台座が付いているタイプと付いていないタイプは時代に関係無く両方見られます。

英国の朝食はトーストが主流。そして、ブレッドの種類は?と言うと、お好みで正方形(もしくは半分の三角形)に薄くスライスしている食パンから胚芽パンなど。さらにロンドンでは、最近増えてきたフランスのパン屋さんで、カンパーニュさえも薄くスライスするように〜とオーダーしている方を見かけます。やはりトーストラックの幅が一番の気になるポイントですが、余裕のあるトーストラックの幅ですと意外にも〜日本の食パンも対応できますので、どうぞイングリッシュ・ブレックファーストセッティングを楽しまれて下さい。

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