No.015 キングスパターン

現代さりげなく使っている日常のテーブルカトラリー、そのカトラリーが今から200年以上も前にスタイルが完成され、しかも現代の英国スターリングシルバー工房においても作られ続けているパターンがたくさんございます。こちらのキングスパターンもそのひとつです。1770年頃、英国で最初に作られたカトラリーとしてオールドイングリッシュパターン&オールドフィドルスレッドパターンがほぼ完成しました。その後にフィドルスレッドパターンにシェル紋様を付けたフィドル&シェルパターン、アワーグラス、さらに装飾面において最もゴージャスなキングスパターン、そしてキングスをもっと優美にと考えらたクィーンズパターンです。

まるで永遠の定番アイテム?とも言えるような、しかも現代においても、これ以上の完成美はない?と感じさせる洗練されたパターンです。 そしてこちらに並ぶキングスパターンはロンドン1840年頃に作られ、160年以上の時を経た今でもなお、蘇るかのように輝くスターリングシルバーのテーブルカトラリーです。

ただ、たいへん残念ながらテーブルナイフでアンティークはとても少なくほとんど現存しておりません。と申しますのもミートを切り分けるテーブルナイフはブレード部分がボロボロになり〜ハンドルのみが残っているならば・・・それだけでも素晴らしい事ですが〜
そこで、足りないカトラリーは現代のスターリングシルバーで組み合わせられることをおススメします。このような時にハンドルのモチーフパターンが今も作られ、必要な数を補充出来るなんて・・・なんて素晴らしいことでしょう。大量消費社会の現代では、ついつい忘れがちであった物の大切さを改めて感じさせる英国のスターリングシルバー・テーブルカトラリーです。

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