Part1. パリのエスプリ☆アール・ド・ヴィーブルの真髄
Part2. KOTETSU流ティーセッティング
Part3. KOTETSUマダムのワンポイントレッスン

「 ルイ15世の治世下に立てられたパリの 『HOTEL de CRILLON』 はもともとクリヨン伯爵の旧私邸宅であった建物を1909年にホテルとされましたので、パリのホテルのなかでも、唯一フランス文化を感じられる空間です。
今回はTeaRoom取材を言い訳?にしながら、有能なコンシェルジェのサービス諸々を学ぶ為にKOTETSU独自の取材をして参りました。 どうぞ皆様も快適な滞在をご堪能下さいませ。 」

お昼過ぎホテルに到着、爽やかな笑顔のパリジェンヌに迎えられ、チェックイン手続きをします。 何よりも、応対を何語にご希望されますか?と優しいお言葉に「多少は英語で」とお願いしてしまいました。 すると、流暢な英語でホテル内の説明をはじめます。ティールームやレストラン、さらにバー&フィットネスなど滞在中のあらゆるサービスを的確に案内してくれました。 また、室内のデジタル説明からハウスキーピングの内容など、ショートステイとは言え十二分に楽しまれる事を 希望しますと、にっこり!と挨拶をする物腰などは、さすがに洗練された応対です。

日本の衛星放送がみられますということでしたので、ソファーで一息。 そこに、滞在中のミネラルウォーターが届けられ「良く冷えたエヴィアン」で一服です。 それでは、さっそく室内よりティーラウンジ“ジャルダン・ディベール”にお茶タイムの予約を3時半にお願いしてみます。 「OK」とのことですので、それまでの間「トランクの荷ほどき」をしましょう。
こちらでは、ハウス・キーピングのサービス項目に「旅行かばんの荷ほどきから、荷造りまでサービスを 承ります」と紹介されています。まあ!!室内のフラワーデコレーションも!では私のバースディメモリー滞在に お願いしてみましょうか・・・え・・・??花より団子!そうですね!スィーツデコレーションのほうが嬉しいかも☆

それでは、ラウンジに行ってみましょう。 こちらのラウンジでは、ハープ演奏が15時30分から19時30分までティータイムの心地よい音色を奏でます。 何よりもゴージャスなバカラ社の置物に目が向きますが、キラキラと存在感のある置物です。 さて、本日もアフターヌーンティーをオーダーしましたが、どんなスィーツが登場するのでしょう??
サロンテーブルの上にはラウンジに合わせたローズをアレンジし、華やかな演出をされています。 パティオに通じるドアから風が入り、心地よい時間の流れを感じました。 それでは、クラブサンド風のうすいサンドイッチと大きめスコーン&スィーツ色いろを盛り付けたケーキスタンドの 登場です。


サンドイッチはチキン・サーモン・鴨を挟んだ、とても食べやすいサイズです。
こんがりトーストされたサンドイッチは歯ごたえも良く、具たくさんのクラブサンドに比べますと、とても噛み?やすい感触です。
レーズン入りのスコーンは焼き色もこんがりと、しかもボリュームたっぷりでお腹がいっぱいになります。バターはフランスの無塩バターが添えられ、ジャムもいろいろな種類がありますので楽しめます。

ケーキスタンドに盛り付けられたスィーツ色々は、こちらのワゴンに綺麗に並んでいます。 まるで宝石のように美しいです。アフターヌーンティー以外にも、ワゴンの中からお好きなスィーツを選ばれてのんびりお茶をされているご夫妻もいらっしゃいました。 去年のクリスマス前に立ち寄ったときは「メチャ混み」のラウンジでしたが、今日は静かな午後の時間を過ごすのに言う事無し〜です。 夏季シーズンにオープンするパティオ“ウィンターガーデン”です。
ランチをこちらで頂く事も出来ますし、お日様の下でゆっくりとお茶タイム〜も気持ちのよい空間です。
お腹もいっぱいになりましたし、このままお部屋に戻ると時差ボケから睡魔に襲われますので、コンコルド広場からシャンゼリゼ通りへお散歩&お散歩へ出かけましょう。
すっかり緑の並木道に変身したシャンゼリゼ通り、それぞれのカフェがお店の前にパラソルを広げ、歩道にも特設カフェ店がずらーーっと並んでいます。おなじみ「ラデュレ」も新緑の中にひっそりと〜もちろん!特製スィーツのチェックをしながらお土産もGetです。
夕方の散歩に疲れて、くたくた〜とホテルに辿り着きました。こちらのBARはデザイナーのソニアリキエルと彫刻家セザールによるインテリアということで、アルコール飲料は苦手ですが、冷たい飲み物をもとめてふら〜りと入ってみます。メニューをみますと、フレッシュジュースがありましたので大丈夫です。もちろんカクテルの種類もたくさ〜んございますので、葉巻の香りとともにゆっくりくつろぎましょう。ティールーム&バーとともに、すわり心地の良い椅子と空間がのんびり出来ます。決してひろーい空間ではございませんが、程よいサイズなので落ち着くのでしょう。


お部屋に戻り、パリのホテルのチェックポイント!
「ホテルメイドのショコラ」をルームサービスでオーダーしてみました。 もちろん!ギフト用のショコラとともに、独自のセンスを見せる「ギフトボックス」ですが、程よいサイズでまた次回も オーダーしたい☆☆☆美味しいショコラでした。

やはり有名ショコラ店に劣らぬパティシュエさんをかかえているお味です。

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イギリスのティータイムのなかでも、「お目覚めの紅茶=アーリーモーニングティー」を完璧なセッティングで用意することは マナーハウスなどにステイする以外では、なかなか面倒なことかもしれません。 その後、「ブレックファーストティー=一般的な朝食」を過ごされる訳ですから、メイドさんや執事がいないとそれは 夢のお話と思われていらっしゃるかもしれませんが、前の晩にベッドメーキングとともにポット&紅茶の用意をし、サイドテーブルの上に用意しながら就寝しますと、目覚めた時には暖かい紅茶を一杯!という時間を楽しめると思います。
休日は「ベッドサイドで朝食を!」なんて如何でしょうか? アーリーモーニングティーの用意をした朝は、そのままベッドルームでブレクファーストティータイムを! それでは、サイドテーブルに用意出来る最小のセッティングを準備してみましょう。 そして、トーストが焼きあがるまでの間、暖かい紅茶で空腹を満たしましょう!(え・・・待てないですか?) どうぞ一日のスタートは元気に、美味しい朝食から始めたいものです。
パリの「朝食=プティ・デジュネ」あまり時間の無い時はクロワッサン&カフェオレもしくはティーオレが一番簡単な モーニングのセットですが、ゆっくり出来る朝はパリ風プティ・デジュネをふるふるセッティングで用意してみましょう。こんもりと積み上げられたパンのオブジェと、フルーツたっぷりのコンポートにはフルーツスプーンを代用して シフタースプーンをセッティングします。 シロップが程よく盛り付けられますので、シフタースプーンの応用編としては重宝な使い方です。

参考画像として、ホテル・ド・クリヨンの18世紀スタイルのインテリア装飾を施されたレストラン「レ・アンバサドゥール」 でのプティ・デジュネのセッティングをご覧下さいませ。

それぞれのテーブルの上には、バゲット&クロワッサンがシルバーコンポートの上にピラミッドオブジェのように形作られています。 きっちりとセッティングされたテーブルウェア&カトラリーから、気持ち良い朝のスタートを感じます。

※フランス式カトラリーセッティングですので、テーブルカトラリーは裏側を見せています。

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今回はティータイムに登場する家具のお話をさせていただきます。アンティーク家具を見ていますと、中国から伝わったお茶の文化が、当時のイギリス家具にもその影響を与えていたことを感じさせます。シノワズリーやチッペンディール様式のティーテーブル、さらにはケトルのためのケトルスタンド、そしてとっても貴重な紅茶を入れる家具で引き出し付きの“TeaChest”や“Teapoy”という小テーブルなど、細々と・・・お部屋に合わせてオーダーされたものと感心するばかりです。こちらは全てアンティークの家具のなかで出会えますので、現代の生活のなかで応用の効くスペシャルテーブルは? と申しますと、サイドテーブルと言われる持ち運び自由サイズのティーテーブルが、一番役に立ちますでしょう。そのなかでも「ダムウエイター」と呼ばれる、サロンテーブルやお部屋の壁際に置かれながら女主人のサーヴィングのお助けマンになってくれるテーブル、若しくは棚になった家具を紹介します。
左側に見える3段のテーブルがダムウェイターです。脚が3本で大・中・小のテーブルが取り付けられた高さが100cm以内の家具です。
使い方は、お客様を招いた主人がゲストの方にサービスをする時に、サロン内の空間を邪魔せず、しかも合理的にサービスが出来る仕組みになっています。
それではさっそく、お客様のお好みの紅茶の味をお出しするために、何種類かの紅茶を用意し「ミキシングボール」に紅茶の葉を入れながらお好みのブレンド紅茶の味をあわせます。  

ゲストの方々は、お好みでシュガーやミルクを注いだ後、サロンチェアに腰掛けながらゆっくりとサロンの雰囲気と集まったゲストとの会話を楽しみます。今回ご紹介しましたティータイム用ダムウエイターは、場所をとらずほど良いサービスを提供出来る優れものです。このくらいのサイズですと、現代の生活のなかにも合わせる事が出来るのではないでしょうか?


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