Part1. Paris「ミュゼ・ジャックマ―ル・アンドレ〜ティーサロン
Part2. 折衷式ジャポニズム・ティータイム
Part3. マダムおススメ「ティーケトル&ティーポットの組み合わせ方」


プライベートルームを公開し、当時のアンティーク収集の主流とも言えますイタリア・ルネッサンスの美術品をさり気なく邸宅のインテリアとして飾られている様子は、どこか私邸に居る気分で最高の美術品を楽しめる美術館。そのご夫妻とは資産家でもあり銀行家の夫アンドレとその妻であり画家でもあったジャックマ―ルが残した ミュゼ・ジャックマ―ル・アンドレです。
大きな美術館を巡るよりも、サロンのようにコレクター個人のセンスに共感し合う美術館と知り、パリでの買い付けの際〜余裕のある時には必ず立ち寄り、邸宅のダイ二ングルームであったティーサロンでのお茶タイムが一番の楽しみになっています。

当初、ルネッサンスの宗教画やフレスコ画の「聖母子像」には〜さほど興味を示せなかったのですが、幾度か対面しているうちに、計り知れない〜心を熱く感じさせる心情に誘われました。その気持ちの変化を確かめたいばかりに通ったのかもしれませんが、二度目三度目と訪れる回数とともにイタリア・ルネッサンス美術への関心が深まったのは言うまでもありません。
今年、フィレンツェを訪ねた際に朝陽に浮かぶサン・マルコ修道院(美術館)のシンボルとされる作品で アンジェリコの受胎告知との対面も、その場に立たなければ感じられなかった〜満ち溢れる光の動きから 修道院であった頃の空気を思い描き、当時の修道士たちの神への祈りを込めた魂との対面も時空を超えた中に 一歩踏みいれた瞬間でした。そのアンジェリコの作品をミュゼ・ジャックマ―ル・アンドレにて企画展示されると知り、再会を期待しながら 今回のティーサロンをご紹介して参ります。

※午前10時開館の前に到着しましたが、すでに長蛇の列。
あらためて敬虔なカトリック信者の多いフランス〜その中で数多くのご高齢の方々も早朝から列を作っていました。

待つこと数十分〜企画展のチケットを求め〜それでは館内へ入ります。今回は企画展示会場の為に一部分の展示スペースを改装し、とても狭い空間にイタリア・ルネッサンスを 代表する修道士アンジェリコを中心にした宗教色も露わな色彩&テーマの金襴豪華で華やかな小品等が 所狭しと飾られていました。

長蛇の列からご想像いただけますように・・・もうもうギュッと押されながらトコロテン式鑑賞会。 そこには神との対話とは、かけ離れた教会権力によって残された作品という印象が強く感じられます。 自然光の中で見つめるサンマルコ修道院のフレスコ画は一枚も展示されず、企画展示可能な絵画の為、 今まで持ち続けたフレスコ画の印象とは〜まるで異なるもの〜というのが個人的な印象です。
もちろん数多くの人々の目に触れる機会を多々持つ必然性があるとは思いますが、各地で執り行われる 展示会とは本来の光輝く作品の一部分のみを伝えられるだけなのだと言う事も痛切に感じました。

通常〜撮影はご遠慮下さいという館内、特設会場の警備に忙しく〜人混みの少ないジャックマ―ルアンドレ夫妻のプライベートルームを彩る18世紀フランスの絵画、ルーベンス、フラゴナール、ボッティチュリの絵画からゴブランのタピストリー&家具等などをご覧下さい。とても静かな心地よいインテリアです。

それでは、いよいよ本題のご紹介です。 あまりの人混み・・・早々に会場を退出し、かなり早めでしたがティールームのオープンを前に入口にて一番乗り? 待ちです。
入口にて待つ事30分〜スタッフの方々が準備万端整えたところで、オープン・タイムに案内されました。アンジェリコ特別展にちなんだメニュー&定番ランチメニューと悩んでしまいますが・・・・。サラダランチ&シェフおススメランチメニューをそれぞれ選び〜お客様が随時着席される中を急いでパチパチ。いつも賑わうサロンでの撮影など〜とても無理な状況ですが、今回は外光射し込むタピストリーに囲まれたサロンを 十分〜ご紹介出来そうです。

サロンでの雰囲気を満喫し、お腹もいっぱいになったランチ&ティータイムを後にしますと・・・
ご覧下さい〜入口周辺にはウェイティング待ちのお客様の長い列。
こちらのサロンへは、どうぞオープンタイムに合わせ・・・一番お好きなテーブルを選んで下さい。
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※Part.2 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。

ジャポニズムが欧米に一世風靡した頃、東洋西洋を問わず求められた職人芸の賜物をテーブルセッティングの 一場面に蒔き絵模様のように繰り広げた〜デザートカトラリーとの演出です。

ヴィクトリア時代に最も活躍した容量たっぷりのティーケトル。オケージョナル・テーブルを用意し、ティーキャディには緑茶をブレンドした茶葉を本日のデザートに合わせてみます。 アイボリーハンドルのデザートカトラリーには深まる秋の風情をモチーフにし、秋草から鈴虫、実りの秋と言えば 優美な枝ぶりにに実った柿、秋空には夕暮れを知らせる鳥達を蒔き絵紋様&象嵌細工にて〜季節の移ろいを 愛でる楽しみ。

四季折々の豊かな日本の情景を隈なく表現されています。折衷様式を越えた美意識の中で味わう〜時代を越えた出会いとの〜ほんのひと時をティータイムにて演出しました。

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※Part.3 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。

ヴィクトリアン・ティーケトルとティーポットとの組み合わせ方をご紹介します。容量2800ccのヴィクトリアン・ティーケトルとなりますと、一緒に合わせられますティーサービスセットも同時代のティーポットもしくはティーサービスセットとの組み合わせが自然且つ〜理想的な組み合わせです。また、スターリングシルバーのケトルに対し、同じスターリングシルバーのティーポット等に限らず1200cc 容量の陶磁器のティーポット等との組み合わせも十分〜お使い頂けますので、銀器と限らず陶磁器のティーポットも理想的な組み合わせをティートレーと一緒に楽しまれて下さい。

さらに〜ティータイムに様々なお茶を楽しむ場合には1個のティーポットに限らず、茶葉の種類に応じ何種類かを用意されますと随時お客様へのお茶のサーヴィスを心おきなく提供出来る理想的なティータイムセッティングです。
どうぞティーポットの容量&デザイン等を選びながら、寛ぎを楽しむティータイムをモットーにティーケトルと ティーポットとの最高の相性を探してはいかがでしょうか。


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