パリのルーヴル美術館にはたくさんの美術品が納められ、世界でも名高い美術館です。その美術品に圧倒されつつも、入館する長い行列と一緒に並ぶのは気の進まない美術館のひとつです。今回は早朝一番のり??を目指し、各展示会場にひしめく大勢の観光客を横目に〜とあるテーマに添いながら散策してみることにしました。
パリの街並みにはある種、ローマともまたロンドンとも異なる様式を感じられますが、そこには〜? ルネッサンスを意識しながら、それに反した王権バロック様式の建物と教会建築のぶつかり合いの中でフランス独特の様式を作り上げたかのようにも感じます。その一つに、宮殿と言われながら一度も王様の住処にならずパリの西を守る要塞にすぎなかったルーヴルを王宮と定めたのは、アンリ二世の治世下にルネサンス様式のレスコ棟が姿を現した頃です。その後も増築は続けらてはいましたが、本格的に着手したと言えるのはルイ13世の時代に兼ねての拡張計画がようやく実行されるようになった頃。
そこから当時、ヨーロッパ北方の未開地であったフランスがローマ・バロック建築の影響を受け、紆余曲折?の末、 最終的にフランス人の建築家達が西棟の中央に時計のパヴィリオンを設けルーブル宮の拡張を仕上げられるだけの技術力を高めるに至った経緯は、17世紀末以降〜世界中の王朝文化が皆〜建築も彫刻も絵画・音楽に至るまで フランスをお手本にする文化の流れを創り上げました。 この流れを見る限り、ルイ王朝の狙いは大いに成功したと言えるのではないでしょうか。 そのルーヴル宮めぐりからパリのサロン・ド・テへとご一緒しましょう。 |