飾り菓子を食卓に飾り付けた器〜金器もしくは銀器を並べた17世紀の宮廷食器から趣向を凝らした装飾を施した 陶磁器のスープ入れ〜センターを華やかに仕上げた蓋付きのチュリーンを燭台と一緒に組み合わせた時代。 フランス式とも言われる〜冷たいお料理から温かいお料理全てを食卓に並べたフランス式食事形態から、 一人一人に取り分ける給仕によるサービス方法が定着したロシア式が取り入れられるまで、食卓を飾り付ける様々な セルヴィスセットが作られました。
毎日の朝食用のセルヴィスセットからお茶用のセルヴィスセット、正式な正餐会に至るまで器は目で楽しむもの という考えは日本に限らず西洋でも華やかな時代の文化を創りました。 唯一、現代ではイパーンもしくはセンターピースがその名残を残しています。 ダイニングテーブルに置かれる燭台はもちろんのこと、センター飾りを華やぐ銀器の一つです。 それではメインのお料理の後に繰り広げられますデザートタイム。 そこにお茶の用意を加えたセッティングを演出してみました。
お食事用よりも豪華な縁飾りを施したプレートに、デザートや生花やフルーツを飾るバスケット。 センターをピラミッド状に整える燭台とともに並べたセンターピース。 デザートタイムを彩るウィーン窯の見事な金彩エナメルプレートから当時の王侯貴族の華やかなりし時代を映し出し、 宮廷文化が育てた食卓芸術へのはかり知れない情熱を感じます。 |