Part1.
Part2.
Part3.
ジェフリー博物館“Geffrye Museum”が伝えるお茶文化
初夏を楽しむ冷煎茶席
マダムおススメ〜銀器と漆器の取り合わせ方法
ロンドンにあるジェフリー博物館はイギリスの17世紀から現代までのインテリアを展示しています。 さらに時代ごとに展示されたブースには、家具&生活調度品などが展示され、当時の生活習慣からお茶文化などを垣間見ることが出来ます。
なにより〜家族の団欒の場には必ずお茶道具が並べられているはず・・・という期待から家具の歴史探訪?です。それぞれの時代ごとに流行したデザイン&デザイナーの出現に至る経緯など・・・面白い発見があるのではないでしょうか。
一番最初の展示ルームは1630年&1695年頃。まさしく〜ジョージアンという家具に囲まれていました。 そして、次のお部屋は1745年頃です。この辺になりますとマホガニーのティーキャディ(C.1740年〜1780年)が トップの天板を開きますと円形に早変わり〜という仕組みのテーブルの上に置かれ、お茶道具も未だシノワズリー調の陶磁器ばかりです。
1790年頃の家族団欒は?暖炉の前に集まり、ゲームを楽しむ〜そんな情景が浮かびます。やはり円形のゲームテーブルとチッペンデールのチェアは風格があります。
1830年頃のお部屋の模様です。ヴィクトリア時代の華やかさを感じられるでしょうか。 そしてリージェンシースタイルのチェアやファブリックも美しく、ソファの横にはシルバーティーサービスセットが 置かれています。
1870年頃のお部屋の模様です。まさしくイギリスの大不況に突入・・・・の少し前かと〜。 ヴィクトリア時代のゆったり背もたれチェアやバルーンバックチェア、ファイヤースクリーンなど華美なインテリアです。





1900年頃のリビングです。アーツ&クラフツやアール・ヌーボー好みの家具&調度品へと、ウイリアムモリスのファブリックなど、新たな時代の変化を感じます。
C.1930年には、アールデコ様式の家具&調度品へと・・・。
そして、ジェフリー博物館を離れ〜ホテルの近くのティールームにて〜“現代のロンドン・ティールーム”です。 今や現代アートの宝庫となったイギリス。大昔?貴族のご子息達がグランド・ツアーという名目にて世界中の 美術品を買占め、そのお宝に囲まれながら・・・さらに未来へとデザイナーを育成し続ける〜フレッシュな逞しさ? を感じます。 そうなのです。世界的な金融危機??も、どこ吹く風??です。
▲ トップへ戻る



※Part.2 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。

若葉が芽吹き始めますと、いよいよ新茶の季節到来〜嬉しくなります。 毎年、宇治の万福寺山門で開かれます全国煎茶道大会を期に、各地の新茶を味わって頂きましょうと、 お席で点てる煎茶手前の一服にも〜不思議と期待が高鳴ります。 今日は黒漆の折敷の上にサンルイのエナメルシャンパンクープと、ロイヤルウースターのアイボリー ブラッシュ地に草花紋様のカップ&ソーサー、さらに菓子器には低めのコンポートを2種類ほど、 KOTETSU流冷煎茶席を見立ててみました。

煎茶のうま味とさっぱりとした味わいを楽しめる冷煎茶には、季節に似合った主菓子とお干菓子を用意し、 瓜を描いた蒔絵皿を添えます。 アイボリーハンドルのティーナイフを袱紗に包み込み、一文字&お懐紙を忘れた方にも〜心配りのお席作りです。

ブライトカットの美しいティーポット。 蓋の摘みのアイボリーを今日のお席に組み合わせてみました。 そして、お煎茶を量るティーキャディスプーン。さらにポットから注ぎ入れる時にはアイボリーハンドルの ティーストレーナーを添えて〜

爽やかな冷煎茶をいただいた後には、甘みたっぷりの玉露を一煎。 口の中に広がる濃厚な甘みは、一年の内で最も生命の輝きを感じる感動の一服です。 そして、三つ揃いのコンポート&大・小一緒に合わせたピアッシングのコンポートも、リズムカルな〜お席の 飾り付けとなります。 英国銀器は陶磁器の菓子器に比べ、一味もふた味も自由で気ままなお席作りへと、柔軟な想像力を駆り立てる 〜そんな演出効果があります。

▲ トップへ戻る




※Part.3 は画像をクリックで、拡大画像がご覧いただけます。

英国銀器にアンティークレースもベストパートナーですが、テーブルの上&家具&お茶の種類に応じながら リネンの用い方など、変化を楽しまれてはいかがでしょうか。 そこで、今回は季節に似合った袱紗を組み合わせてみました。 ※おまけ編としまして、同じ絹地〜シルクのハンカチをナプキン変わりに合わせてみました。  アイボリーブラッシュ地のロイヤルウースターのカップにしっとりぴったり〜私好みのセッティングです。
▲ トップへ戻る

061|062|063|064|065|066|067|068|069|070|071|072|073|074|075
041|042|043|044|045|046|047|048|049|050|051|052|053|054|055|056|057|058|059|060
021|022|023|024|025|026|027|028|029|030|031|032|033|034|035|036|037|038|039|040
001|002|003|004|005|006|007|008|009|010|011|012|013|014|015|016|017|018|019|020